第4章

 ジュリアンの言葉は火種となり、心の奥底に押し込めていた渇望に火をつけた。彫りの深い顔立ち、緑色の瞳に浮かぶ挑発的な光。それを見つめるうちに、怒りと欲望が絡み合い、抗いがたい衝動となって私を突き動かす。

「あの男はとんだ能無しだ。君にこんな場所で一人、自分を慰めさせるなんてな」

 ジュリアンの声は低く、拒絶を許さない引力を帯びていた。

 彼はしゃがみ込み、震える私の足首を掴んだ。その掌は粗く、そして熱い。指先がグルナッシュの房を摘み取り、一粒を押し潰す。溢れ出した紫の果汁を、乾いてひび割れた私の唇に塗りつけていく。その仕草は、焦れったいほどにゆっくりで、まるで挑発しているかのようだ。

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