121: 彼女を滅ぼすのを手伝ってあげる

ブリジッド

気持ちよかった。

信じられないくらいに。刺激的で、頭が真っ白になるほど。

最初は、はっと我に返って正気を取り戻し、二度と彼の部屋には行かないと誓った。だが、その記憶が彼女を苛んだ。日中は仕事に集中できず、ベッドに横になれば、あの夜の記憶がひどく彼女を苦しめる。彼女は自分で自分に触れ始めた。

彼が触れた場所を、その動きを真似て、感覚に喘いだ。

でも、それだけでは決して満たされなかった。

気づけば、彼女は彼の部屋のドアの前に立っていた。

「テーブルに突っ伏せ」。中に足を踏み入れた瞬間、命令が飛んできた。

彼女の体が彼に従う様には、どこか奇妙なものがあった。おそらく、大君...

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