138。一目見て

ベータであるルーカスがようやく一日の仕事を終えたのは、真夜中に近い時刻だった。その日の務めは、彼の骨がきしむほどの疲労を残していた。

ドアがノックされ、彼は落ち着いた声で入室を許可した。

「我が君」入ってきた若い戦士が、注意深い声で挨拶し、ルーカスに巻物を手渡した。「絵師から、こちらをお渡しするよう遣わされました」

ルーカスはそれを受け取って広げると、感心した笑みが口元に浮かんだ。

「まさに、私と王が思い描いていた通りだ」新しい武器の絵図を見つめながら、彼は呟いた。「陛下がお戻りになれば、きっとお気に召すだろう」

もっとも、完成までには数ヶ月を要するだろうが。

絵図から視線を外さぬ...

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