149。お返事です。

ライラが独房に閉じ込められてから一時間が経っていた。彼女はそれを受け入れた。今すぐブリジッドを始末したところで、目前の問題は解決しないとわかっていたからだ。

だが今、彼女は後悔していた。肩ではなく、喉を狙うべきだった……そうすれば、どんな罰でも喜んで受け入れただろう。

しかし、ブリジッドに怒鳴りつけている間、奇妙な感覚の波――唇から漏れた不思議な声――を感じていた。

あれは、徐々に発現しつつある彼女の狼の力なのだろうか。

足音が響き、一秒ごとに近づいてくる。やがて見慣れた人影が独房の前に立ち止まり、ガチャリと金属音を立てて錠を開け、扉を大きく開いた。

ライラはファルコンを見上げ、片眉...

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