154。彼の宣言

衝撃を受けたヴァロレスは王を一瞥した。ジャリックはとうに処刑されたものと思い込んでいたからだ。

「私に話したことを話せ」ダンカンは冷ややかに言った。「己の罪を述べよ。なぜそれを犯したのかを」

ジャリックは鎖をガチャリと鳴らし、膝から崩れ落ちた。銀色の瞳を卿らに向ける。その目には重い罪悪感が宿っていた。

ウロボロスは痩せこけ、その体は監禁生活での苦しみを物語る傷跡で覆われていた。その瞳には生気がなく、恥辱にうなだれた。

「卿らにはやつの心音が聞こえるはずだ」ダンカンは卿らに言った。「だから、その一言一句を聞き逃すな」

ジャリックは告白を始めた。

自らの能力を使い、はぐれ者たちを欺いて...

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