183。ナイフを持ってこい

何時間にもわたる叫びと祈り、そして苦闘の末、ついに赤子の産声が分娩室に響き渡った。

ブリギッド王妃はベッドに崩れ落ちた。顔は青ざめ、心底疲れ果てていた。

何度か深く息を吸い込んだ後、彼女は赤子を抱いている侍女頭の方へ首を傾けた。その年配の女性が落胆した様子で赤子を見つめているのに気づき、妃の胸にパニックがこみ上げた。

「どうしたの?」ブリギッドはかすれた声で尋ねた。

他の助産師たちは何も言わない。ただ黙々と部屋を片付け、妃の体を清め始めた。沈黙を破るのは、赤子の泣き声だけだった。

「王妃様は女児をお産みになりました。またしても」侍女頭は平坦な声で言った。

ブリギッド王妃の心臓が止ま...

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