22。閉じ込められた

戦いが始まった。

ライラはぼやける視界で見ていた。ライカンたちが、半人半獣の姿でありながらも、いともたやすくならず者どもを引き裂いていくのを。

中でも一番恐ろしい男が、狼の一匹を掴むと、真っ二つに引き裂いた。彼は最も残忍で、最も強く、最も速かった。二番目の男は、戦士たちのように、素早く、計算高かった。

ライラはもう目を開けていられなかった。彼女はゆっくりと意識を闇に手放した。

しかしすぐに、誰かの腕が彼女を抱き上げた。奇妙な匂いが鼻をつき、あまりの強さに窒息しそうになる。それでも、彼女の目は閉じたままだった。

「こいつは、奴らの仲間か?」隣から響いた力強い声に、背筋が凍るような寒気...

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