242。さようなら

レアルが再び目を覚ましたのは、眠りについてからわずか二時間後のことだった。隣にはライラがいた。カルはぐっすりと眠っており、エシャラは同じく目を覚ましていた。

「レアル」彼女は囁き、その髪を撫でようと手を伸ばした。

「おばあちゃんは起きてる?」彼は身を起こした。

ライラの笑みは硬かった。「まだよ。もうすぐ朝だから、その頃には起きるはず。もう一度お眠りなさい。体に障るわ」

「でも、悪い夢を見たんだ。眠りに戻るのが怖い」

「どんな夢?」

「おばあちゃんが、さよならって」

ライラは髪を撫でる手を止めた。

「おばあちゃん、本当に大丈夫なのかな?」

ライラは答えられなかった。シルラの言葉がまだ頭の中で鳴り...

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