閉じ込められた

王宮。

「栄養失調にございます。このお嬢様がまともな食事を摂られたのは、もうずいぶん前のことでしょう」

若い治療師がそう説明すると、アリアナはベッドで眠るライラに目をやった。

彼の言う通りだとアリアナは思った。抱き合って共に泣いた後、ライラは彼女の腕の中で気を失い、それから今日一日、ほとんど眠り続けていたのだ。

「薬が折れた肋骨の治りを早めてくれます。ご心配には及びません。あの方に今最も必要なのは休息にございます」

「ありがとう。また様子を見に来るわ」

アリアナはそう答え、治療師が去ると、妹の髪に指を通した。

「無事で本当によかった。でも、自分の命を危険に晒したことには、...

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