57。彼は私にキスをした

中庭

中庭の中央で、剣と剣がぶつかり合い、打ち合うたびに火花が散った。

その戦いは熾烈――命懸けで、骨の髄まで凍るようなものだったが、当の二人の男の目には、子供の遊びのように映っていた。

ダンカンは正確に剣を振るう。その動きに無駄はなく、まるで刃が羽ほどの重さしかないかのようだ。

ルーカスの顔には笑みが浮かんでいた。この男と手合わせをするのは久しぶりだった。

今日、ダンカンが自分と打ち合っているという事実は、彼が機嫌が良いことを意味していた。それも、とびきり。

「それで、彼女がそうなのか?」休憩に入ると、ルーカスは荒い息をつきながら尋ねた。「お前のメイトか?」

水を一口飲んだ後、...

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