第100話毎日私を悩ませた

ナリネ

動けなかった。

体重を移すことすら、震える指を、絹のドレスのひだを握りしめたままのその場所からほどくことすらできない。

ただそこに立ち尽くしていた。影と光の境目に半身を沈め、彼女を見つめながら。

アルファマジャ。

彼女は舞踏室の床を滑るように進んだ。まるで重力さえ彼女に頭を垂れるかのように。歩みごとにドレスがきらめき、銀糸が燭台の光を捉えては、見守る者たちへと返す。小さな、嘲るような星々みたいに。

音楽は続いていた。柔らかく、優雅で、紛らわしいほど穏やかだ。けれどそれは、胸の内を打ち鳴らす嵐を鎮めてはくれなかった。ひとつひとつの音がカウントダウンのように響き、拍が刻まれるた...

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