第110章評議会選定II

ナリネ

部屋が、さっきよりも狭く感じられた。

息を吸うたび、喉の奥をざらりと擦って落ちていく。まるで、そこにあるべき空気じゃないみたいに。評議会は相変わらず話し続け、質問は遠い残響のように私の脇を流れていった。聞こうとしても、意識はもうこの部屋にいない。

「ナリネ」

そう呼んだのはマルソーだった。かつて七つの領域すべてを治め、王冠を息子に譲った男。評議の大半を沈黙でやり過ごしてきた――その男が、今になって口を開いた。

背筋が硬くなる。

「お前に聞きたいことがある」

考えるより先に、私はうなずいていた。

「はい、閣下……」どうにか言葉にする。

彼は小さく首を傾げた。まるで難題を...

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