第119章グランドセレクション

伝令官が一歩前へ出た。深紅の法衣が大げさなほど劇的に翻り、両腕を突き出して、轟く群衆に呼びかける。

「ご列席の皆さま――」

拍手の雷鳴に乗って、その声が舞踏広間の隅々まで響き渡った。

「宮廷の貴族諸侯、外領の同盟者、そして王国のすべての臣民よ――」

言葉の周りに静寂が集まるのを待つだけの間を置き、それから彼の目が抑えきれぬ興奮でぎらりと光った。

「この神聖なる選定の結実が、我らを今この瞬間へと導いた」

群衆が息を呑む。

私もだ。けれど、手はまだサルギスの温かな掌に包まれていて、それだけが私を床へつなぎ止めている気がした。

「陛下は、お選びになった!」伝令官が高らかに告げる。熱に...

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