第126章:ソラリウム

エンジンのやわらかな唸りだけが、長く引き伸ばされた時間の呼吸のあいだ、私たちのあいだに漂っていた。

私は窓から目を離さず、色のついたガラス越しに、宮殿の敷地が幽かな静けさのまま流れていくのを追った。広々とした芝はまだ露に銀色を帯び、手入れの行き届いた生け垣が淡い砂利道に長い影を落としている。その向こうでは梢が朝の風にそっと揺れていた。

息を吐き、空気を体の奥へ通した。

ミエレルは隣で黙ったまま、両手をきちんと膝の上に重ねている。その揺るがなさが、かえって心を落ち着かせた。

走行時間はせいぜい十分もなかったはずだ。けれど、もっと長く感じた。

そして、沈黙が肋骨の内側から押し広げてくるよ...

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