第128話いつも彼女

サルギス

数か月ぶりに、ようやく自分の部屋へ戻ってきた。馴染み深いはずの空間なのに、どこか遠い。だが眠れなかった。一瞬たりとも。寝返りを打ち、身体の位置を変え、枕をあれこれ動かしては、まるで初めてこのベッドに横たわったみたいに落ち着かない。

目に入る部屋の隅々が引き金だった。身構えるより早く、記憶が引きずり出されていく。

ソファ。

彼女は隔日のようにそこへ丸くなり、アニメに全身全霊を注いでいた。胸が上下するたび、まるで世界の命運が懸かっているかのようだった。脚は身体の下へしまいこみ、誇張された息を呑む音や笑い声のたびに頭が小刻みに揺れる。飴のせいで指先はべたつき、画面の中でくだらないこ...

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