第13章私に何を求めますか?シュプリームアルファ

サルギス視点

背後で浴室の扉を閉めた瞬間、苛立ちに任せて顔を手でこすった。

ナリネはいつも、少なくとも十時まではベッドから起き上がらない。だが今朝は……。宮廷への嘆願、土地の争い、領土に関する揉め事――例の貴族どもの国境と身分をめぐる泣き言を朝から延々と裁き、魂を削られるような時間を終えて戻ってきたというのに、ひとつも頭に入ってこなかった。意識はずっとここにあった。彼女のそばに。いつもそうだ。

だから部屋に入って、ベッドが空なのを見た瞬間、体の奥の本能が一斉に叫び、心臓が胃の底へ落ちた。

次いで、浴室の扉の向こうから足音が擦れる気配がした。安堵が一気に押し寄せ、眩暈がするほどだった。...

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