第130章評議会

「ほかに用がないのなら」私はタキシードの襟を整えながら言った。「では、これで失礼する」

彼らの脇をすり抜けて歩き出すと、ルペルクスが無言の影のようにぴたりと後ろへついた。

だが三歩も進まぬうちに、ヴァーンの声が背中へ流れてきた。

「陛下の伴侶が十人の中にいることは、我々も承知しております」彼は、互いにすでに知っている秘密をわざわざ差し出すように言った。「そして陛下がどなたであるかを思えば……すでにお決めになっているのでしょう」

私は歩みを止めた。

唇の端にひくりと浮かんだ笑みは、愉快さから出たものではない。

怒りだ。辛うじて抑え込んでいるだけの。

「それでも」ヴァーンは続けた。「...

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