第146章ヴェラリアドの心臓

サルギス

空気が重かった。

彼女の告白はまだ私の内側で反響していた。地震の余震のように、心の中のすべてがほんのわずかに軸をずらして傾いてしまったかのように。彼女が耐えてきたこと、ひと息ごとに潜む静かな強さ、私と視線を交わすたびに宿るもの……私はナリネを知っているつもりでいた。だが、見えていたのは断片だけだった。これは……これこそが彼女の真実だった。むき出しで、血を流し、私の手の中に置かれている。

ナリネは、最後の言葉が唇を離れてから、身じろぎ一つしていなかった。両腕で膝をきつく抱え、顎をそこに預け、焦点の合わない遠い目をしている。頬の涙は乾いていたが、表情には生々しい痛みが残り、目尻のあ...

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