第148章ヴェラリアドの日光

ナリネ

もう夜も更けていた。

太陽はとっくに地平線の向こうへ沈み、空を薄暮の痣のような色――淡い藤と錆びた赤――に染め上げてから、ゆっくりと夜へ溶けていく。宮殿の大理石の回廊は静まり返り、磨き上げられた石に私の踵が刻むやわらかな反響と、忠実に後ろをついてくるミエレルの、ほとんど気配のない足音だけがそこにあった。彼女は何も言わず、私も言葉を差し出さない。必要がなかった。私の心はまだ宮殿の壁の外、はるか遠くを漂っていて、ついさっきまで過ごしていた一日のぬくもりと驚きに、まだどっぷり浸っていた。

サルギスと私は、ヴェラリアドで日があるかぎりの時間を、息の一つひとつまで使い切るように過ごした。

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