第167章ゴッデス・ティア

朝六時には、私はもうからりと目が冴えていた。空っぽの寝台の上で、彼の体温だけが――まるで置き忘れられた余韻みたいに――シーツにまだ残っている。背中に聞こえる均一な呼吸のリズムにあやされ、腰に回された腕の安心できる重みが夜のあいだずっと私を地に繋ぎとめてくれて、赤ん坊みたいにぐっすり眠れたのに。

でも、今はもう彼はいない。

サルギスは早々に起きて、事を動かしに行ったのだろう。私にはまだ理解しきれない国の務めを捌き、この王国を、彼の治世で最大の告知へと整えていくために。

伴侶と王妃の宣言。

私を。

まともな思考が形になる前に、嵐みたいな混乱が押し寄せた。

私の着付け担当として割り当てら...

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