第178章ビジテーションII

オニカはミラヤ女王の傍ら、最後の車から降り立った。身にまとうドレスは金糸を織り込んだ絹の滝となって揺らめき、溶けた陽光みたいに風を受けて波打つ。刺繍は、まるで暁そのものから紡がれたかのように細い糸で煌めいていた。顎は高く、歩みは急がない。ヴェルリックは、彼女が愛してやまない兄だった。

彼女がいること自体は驚きではない。招待客名簿が確定した瞬間から、こうなると予想していた。だが、視線が交わったその刹那、金箔めいた完璧な光景にひびが入った。オニカの瞳が一拍だけ私を捉え、それから氷のように硬く冷えた。

息が喉でつかえた。止める間もなく。私は目を逸らした――反応したという満足を与えたくなかったのに...

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