第206章サージ

空気が凄まじい破裂音で裂け、続いて眩い奔流が胸の奥から噴き上がった。腕を伝い、目に見えない力の波となって外へと爆ぜる。糸はまるで硝子が砕けるように引き裂かれ、魔女たちの呪文は断ち切られる瞬間、悲鳴のような軋みを上げた。詠唱の声は途中でぷつりと途切れ、跳ね返りに喉を絞められたように潰れる。

沈黙が落ち、その直後、あちこちから安堵の息が一斉に漏れた。

何十もの肺が、合唱のように息を吸い直す。

まだ開いたままの目で感じ取れる。ライカンたちがよろめきながら起き上がり、頭を振って、感覚が戻るのを確かめるように鉤爪を屈伸させる。空気に漂っていた絶望の震えは、怒りと力に置き換わった。遠吠えが立ち上がり...

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