チャプター213クイーン

「そして、その王冠は前任の至高のアルファより授けられるものとする」伝令官が高らかに告げた。

マルソールが一歩進み出た。手には、ビロードに抱かれた王冠。低く威厳ある声が、雷が稲妻を追うように、丸天井の広間をゆるぎなく満たしていく。

「この王国と民に、また新たな夜明けが訪れる。一年という短い時のうちに、我らは勝利も、破滅も見た。血を流した。失った。だが――」視線が列席者をなでるように巡り、使節にも貴族にも等しく留まった。「……それでも我らは、いまここに立っている。ひとつの旗の下に、共に」

その後に落ちた沈黙は、真実の重みを運んでいた。冷めきった使者たちでさえ、わずかに頭を垂れる。記憶の影が顔...

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