第50章暴風雨

サルギス視点

書斎のスクリーンがかすかにちらつき、午後の早い時間帯にじわじわ忍び寄る影を押し返そうとするように、淡い光を投げかけていた。ルペルクスと俺は散らかった机に身を屈め、周囲にはずらりと並ぶモニター――荒い監視映像、暗号めいた専門用語だらけの傍受メッセージの断片、赤い警告印の付いた報告書――国境を厚かましく越えてくるはぐれの魔女と吸血鬼を追ううえで、手掛かりになりそうなものなら何でも、が映し出されている。

だが、膨大なデータをかき分けても、意識は目の前の仕事から遠いところにあった。集中なんて、到底できていない。全然だ。思考は秋の落ち葉みたいに、ふわりと寝室へ戻っていく。まだ空気の中に...

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