第56章神々に証しをさせよう

サルギス視点

俺はエレベーターへ向かって怒りにまかせて歩いた。胸の内は、抑え込んだ憤怒が渦巻く雷雲のようだった。磨き上げられたボタンの上で手が一瞬ためらい、それから「ゲスト棟」と表示されたボタンを叩きつけるように押した。まだ彼女の匂いがする――オニカ。花の甘さに香辛料が絡む、香水みたいに全身に振りかけるあの香り。だが、あれで意図の腐臭を隠せると思うな。

柔らかな到着音とともに扉が開いた。俺の脈が荒ぶる速さに比べて、あまりにも優しすぎる音だ。大理石の床の廊下を、俺は獲物を追うように進んだ。二人の匂いの筋は紛れようがない。彼女の匂いは、相変わらず吐き気がするほど甘ったるい。

マスター・ゲスト...

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