第92話埋葬

サルギス

宮殿は、光っていた。

振り向くたびに色があった。金と銀が編み込まれた重いビロードの垂れ幕。星のように光を受けて瞬く水晶の糸をまとったシャンデリア。東翼では楽師たちがそっと稽古を重ね、召使いたちは仮面や布地や招待状を抱えて慌ただしく行き交う。笑い声が、どの回廊にも寄せては返す潮のように満ち、決して鎮まろうとしなかった。

宮殿は、絢爛に着飾っていた。

生きてきた中で、これほど眩く輝いたことはない。隅から隅まで祝祭が滲み出し、壁そのものが、俺がついに王妃を選んだ瞬間に安堵の息を吐き出す準備をしているかのようだった。

摘みたての蘭の香りが空気を満たしていた。希少性と象徴のために慎重...

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