第95章王冠の重さ

サルギス

俺は感情を失っていた。

儀礼用のローブは重く、精緻な金糸の刺繍が光を受けて溶けた金のように波打ち、俺の身体を包む深い王家の紫と息をのむほど鮮烈な対比を描いていた。その艶やかな色は背後へと大きく流れ落ち、名誉と、務めという途方もない重荷の双方を告げる王者の旗のように翻っている。頭上に載る王冠は見事な造りで、鋭い縁が光を捉えるたび、まるで生きているかのようにぎらつき、獰猛な輝きを散らした。ぎざぎざの尖りと宝石の一つ一つが権力の物語を語っていた――血の流れる坩堝で鍛えられ、古い遺産の重みを吸い込んだ力の物語を。

権力の象徴を纏うことには慣れている。

胸元には王国の紋章が誇らしげに光...

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