第99章アルファマジャのセレクションI

サルギス

頭上の王冠の重みなど、胸の内にのしかかる重さに比べればどうということはなかった。心臓が打つたび、彼女を呼び寄せようとするかのように肋骨へと叩きつけられ、視線は否応なく、柱の縁の向こう――彼女が立っているとわかっている場所へ引きずり戻される。

だが、彼女を見られなかった。見たいのに、見られない。

なぜなら、もう一度目が合った瞬間、俺はほどけてしまうとわかっていたからだ。なのに、それでも彼女のことを考えるのを止められない。あのドレス姿がどうこうというだけじゃない。そもそも彼女がここにいる、その事実が――。本来、彼女以外の誰のためでもなかった王冠を求めて群がる女たちの中に、彼女がいる...

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