第百二十二章

三人称視点

空を見上げたヴラドは、己の目を疑った。そこにいたのは、彼の思考が闇に染まる以前から、ずっと心に憑りついて離れなかった二人の男だったからだ。

奴らはいつだって、ほとんどすべてのことで自分より優れていた。生粋のヴァンパイアとして生まれたという点においてさえも。

真血族。

唯一、奴らに対して持っていた優位。それは彼のサンシャインだった。なのに奴らは彼女が殺されるのを黙って見ていた。そして、ちゃっかりと自分たちのソウルメイトを手に入れたのだ。

なぜ彼女の存在を秘密にしているのかは理解できなかったが、この会合は、彼が突き止めた魔女の居場所を破壊するためだけのものではない。断じて。

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