第百五十一章

リード視点

俺は痛みを湛えた目で見つめていた。俺たちのメイトが、この二日間俺とルシアンが閉じ込められていた拷問室へと引きずり込まれるのを。

ウイルスだけでも罰としては十分だと思っていた。だから俺は治癒した事実をこの魔女たちから隠そうとしたが、どういうわけか奴らに見つかってしまった。そして奴らのリーダーは、この四十八時間、俺たちの身体のあらゆる痛点を探り出すことに躍起になっていた。

俺の身体は、全身に巡る大量のレイヴンの血のせいで治癒しない傷跡で埋め尽くされており、見るに堪えない、酷い有り様だったに違いない。今頃は父さんが俺たちを見つけ出しているはずだと期待していた。だが、何日経...

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