第百六十六

彼の処置が終わり、短剣は引き抜かれた。彼は仰向けに寝かされ、治癒の兆しが見えない傷口には薬草が注ぎ込まれた。

トリカブトの匂いが、たまらなく鼻につく。

「さあ、みんな、集まって」ナナが声をかけ、私たちは輪になって手をつないだ。「あいつのことは好かなくとも、私たちは平和を愛している。それに、貸しを作っておくのも悪くないだろう。だから雑念を払って、祈るんだよ」

私は完全にローラに意識を委ねた。一瞬、他の魔女たちは釘付けになる。ここ二週間、マーティンと彼女たちの繋がりを断ち切るために協力してきたのだが、そのたびにいつもこうだった。今ではそれは成功したけれど、私たちは依然として共に攻撃呪文の訓練...

ログインして続きを読む