第十七章

「くそっ!」恐怖とパニックが私を包み込む。「お願い、何とかして!」私から彼女を受け取るやいなや、自室に駆け込んだセオドラに懇願した。

「こっちに運んで! 早く!」

私は再び彼女を抱え上げ、慎重に小さなドアをくぐると、先日自分が目を覚ましたベッドに寝かせた。

あの日のことが、今ではもう遠い昔のようだ。この地獄のような場所で、今度は私が誰かの命を繋ぎとめようとしているなんて。

「腕を出して」彼女は命じた。戸惑いながらも、私は腕を差し出す。

彼女は私の腕に針を突き刺すと、ドリタにも同じことをした。ドリタの呼吸は、今や途切れ途切れだ。

もし血液型が合わなければ、彼女は間違いなく死ん...

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