第二百八章

戴冠式は、世界中を巻き込んだファンファーレだった。

私の戴冠式が、人間界と超自然界双方のチャンネルでテレビ中継される初の王室行事になったなんて、とんでもないことだ。それが巻き起こした熱狂ぶりに、私は本当に涙が出た。

レッドカーペットを歩き、その先に待つメイトたちの元へ向かう私の心臓は、速く、そして強く高鳴っていた。彼らはとてもハンサムで自信に満ち溢れていて、私も一歩一歩彼らに近づくたびに、その姿を映し出しているようだった。

私の中の狼はその誇りを私を通して示し、魔女の方は私の頭上にキラキラと輝く小さなグリッターを振りまき続けていた。肌には触れないのに、鏡に映った自分の姿は、もう最高に魔...

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