ニコライ ³

愛とは、かくも奇妙で、それでいて力強いものだった。俺は真の罪人として、この上なく狭い穴倉に閉じ込められ、飢えに苦しんでいた。それなのに、番いの絆がもたらす絶え間ない重圧、日々の交感、そして時折聞こえる、俺たちが創造した魔法の、小さく不規則な心臓の鼓動が、まるで天国にいるかのような気分にさせてくれた。

彼女が力ずくで乗り込んできたとき、復讐を遂げんとする力強い復讐の天使のように見えたと、俺は誓ってもよかった。

たまらなくセクシーで、彼女の香りは、この壁に染みついた尿の湿った悪臭とは比べ物にならないほど、力強い新鮮な空気の息吹のようだった。

彼女が俺のためにそんなことをしてくれるなんて信じ...

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