第二十九章

ルシアン視点

夜の初めに彼女が俺の部屋を出て行った後、何十年ぶりかで、俺はシャワーの中で一人、彼女のことを考えていた。彼女が無防備に開かれ、その秘めた部分まで忌々しいほどに赤らんでいる光景が頭から離れず、俺は自らの欲を処理していた。

彼女が居間を掃除しに行った隙にシャワーを浴び、着替えようと外に出たところで彼女に見つかり、呆然と立ち尽くされたのだ。

あの光景に、俺の自尊心がどれほど燃え上がったか、言葉では説明しきれない。彼女は俺から目を離せずに、ただ見つめることしかできなかった。

もう何もかも投げ出して、その場で彼女をものにしてしまいたいという衝動に、猛烈に駆られた。だが、彼女の準備が...

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