第24章

望津台では、相変わらず盲盒――要するにガチャ企画だ。

ただ今回は、ちょっと違う。引き終わったあと、全員に「先生に習いに行ける時間」が30分与えられる。

「では、くじ引き開始でーす」

「篠、行きなよ! 怪我から復帰したばっかなんだし、私たちが譲ってあげないと」

川和はやけに“いい子”ぶって、わざと一歩下がった。そりゃそうだ。こういう場で最初に引くなんて、実験台になりに行くようなもの。

「川和ってほんと優しい……感動して、あなたに継母になってほしくなっちゃった」

篠は大げさに目を潤ませ、川和を見上げる。涙の膜まで作ってみせるあたり、演技は完璧だ。

川和は口元をひくつかせた。清純派、...

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