第25章

篠が半月ぶりに、例のアフタヌーンティーを再開した。

事務所の面々には、実家の母親に甘やかされて育ったみたいな浮かれ方がある。

悠が自分のオフィスに戻ると、案の定――篠がいた。

「やめたんじゃなかったのか」

篠はA4用紙に何かを描き込んでいて、悠の一言にくすりと笑う。

「人にも機嫌ってものがあるでしょ」

悠が目だけで彼女をなぞる。

「何書いてる」

「取引したことあるブランド。先生の事務所の女弁護士さんたちに、まとめ買いさせようと思って」

悠「……不二さん、買い付け屋に転職しないの、もったいないな」

「氷室弁護士専属なら、やってもいいですよ」

相変わらず口から出まかせばかり...

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