第40章

終わった……終わった。あたし、このままここで人生終わりってこと?

いやいやいや。まだ生き足りないんだけど!

こんな死に方、納得できるわけがない。

悠はまだ手に入れてないし、実の父親の遺産だって——仮に自分が取れなくても、他の誰かに渡すなんて絶対イヤだ……。

「お兄さん、金でも女でも好きに持ってっていいから、命だけは勘弁して……!」

聞き覚えのある声がした。悠の眉がぴくりと動く。

「篠?」

「……悠?」

「てめぇ、先祖十八代まとめて呪ってやる。幽霊かよ。夜中に人ん家に現れるとか、どういう神経だ」

薄暗い室内。窓の外の淡い光がレースのカーテン越しに差し込んでいて、悠は彼女のむき...

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