第43章

「首、どうしたの?」

「それに、その家は何なのよ」

「あと、昨夜何してたの? ニキビまでできてるし」

 朝っぱらから洲際君庭に乗り込んできた梨乃は、篠を見るなり質問攻めにした。

 当の篠はソファに寝転がったまま。骨でも抜かれたみたいに、ぐでっと力なく横たわっている。

「まさか昨夜、男でも買った?」

 篠は眉をひそめ、すうっと息を吸った。

「もっとマシな想像できないの? 売春は犯罪。私はれっきとした善良な市民なんだけど」

 梨乃は篠の首筋に残る、どう見ても大人向けゲームじみた赤い痕を見つめ、呆れ半分、苛立ち半分で言った。

「蚊に刺されたなんて言わないでよ」

「悠と寝た」

...

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