第55章

「また遊びに行くの?」

悠は立ち上がった篠を横目で見た。超ミニのスカートにハイヒール。白い太腿が夜の闇の中でふわりと揺れて、周りの遊び慣れた男どもが、やたらとそこへ視線を落としては、下品な含みを帯びた目で品定めしてくる。

悠はスマホをしまい、煙草を指に挟んだまま宙で軽く灰を落とした。

「もう行くの?」

「氷室弁護士と関係あるの?」

男の気持ち悪い口元が、どうにも癪に障る。

「せっかく来たんだ。何か食ってけば?」

「アンタの顔見たら、胃がムカムカする」

「へえ?」

悠は薄く笑い、周囲をひと撫でするように見回してから、また篠の脚へ視線を戻した。

「昨日の夜、ベッドの上で俺のこ...

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