第78章

「そう思わない、悠?」

「どうにも、あの腹黒い幽霊が絡んでる気がするんだよね」

行広睦子は相変わらず色眼鏡で悠を見ている。

「考えてみてよ。最近、悠の寝室に入った“外部の人間”って、あいつしかいないでしょ」彼じゃないと言われても、行広睦子は信じる気がなかった。

「悠が、取り付けの業者を買収したとか?」

車が警察署の前に止まるのを見て、篠はセンターコンソールを探り、マスクと帽子を引っ張り出して身につけた。

「考えすぎ。まずは警察の調べを聞こう」

篠が署内に入ると、悠が周助の正面に座っているのが目に入った。

周助は篠に気づくなり、机の下で悠の足を軽く蹴る。

「姉御が来たぞ。さあ...

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