第97章

悠は淡く笑って肩をすくめ、篠の言葉に返した。

「そりゃ美人だろ」

篠「…………」

「氷室弁護士って、魂が合う相手と高尚な恋愛がしたいんじゃなかった? なのに顔で選ぶみたいな俗っぽいことまでやるんだ。……それとも、顔ってのはただの言い訳?」

篠はボールを手に取り、悠を横目で睨む。

「不二さん、外の人間がいる前でね。たとえ別のところを気に入ったとしても、俺は『顔』って言うよ。だって……俺は、あんたの元カレどもと違う。人前で下品な冗談を飛ばす趣味はない」

篠「……私に喧嘩売ってる? 悠ってやつ、嫌味の刺し方までひねくれてる」

「不二さん、よく考えな。敵になるか味方になるか、選ぶのはあ...

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