第4章

午前二時。またしてもベッドの中で、私は寝返りを繰り返していた。

昨夜の夢――雅人があの優しい微笑みを浮かべたまま消えていった、あの夢の後、奇妙なほどの静けさが私を包んでいた。けれど、再び夜の闇が訪れると、落ち着かない気持ちになった。彼は本当にいなくなってしまったのだろうか? それとも、これは次なる嵐の前の静けさに過ぎないのだろうか?

何時間も前に蒼司へ送った『話がある』というメッセージには、まだ返信がなかった。驚きはなかった。亜里沙との予定がある彼にとって、私のメッセージは都合が悪かったのだろう。だから私は待った。彼の返信をではない。来るかどうかも分からない、あの悪夢を。...

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