第174章

松本絵里はオフィスにこもり、シネマシティに関する資料にようやくすべて目を通し終えた。

一部の人間、そしていくつかの事柄について、そろそろ決着をつける時だった。

「松下風、準備をしておいて。お昼を食べたら、私と一緒に現場へ行くから」

オフィスから出てきた絵里は、松下風にそう声をかけた。

松下風は一瞬呆然とし、何かを言おうと口を開きかけたが、結局言葉を飲み込み、ただ黙って頷いた。

午後、現場へ向かう車の中で、松下風は気まずそうに尋ねてきた。

「松本副課長……前回、俺と一緒に現場へ行った時、あんな危険な目に遭ったのに。どうして今回も、俺を同行させるんですか?」

「前回のは天候のせいで...

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