第196章

 お見合いが終わった後、父から羽鳥空見に「実家に戻ってこい」と、しつこく電話がかかってきた。

 空見は山を下り、バイクに乗ってそのまま羽鳥家へと直行した。

 帰宅すると、父が上機嫌で彼女に言った。

「今夜、坂田羽介から電話があってな。お前と息子の見合いは非常にうまくいったそうだ。あちらはお前をたいそう気に入っているらしい。あの若造のことは私も知っているが、見た目だけなら、まあお前に釣り合わんこともない。お前自身の感想を聞きたくて、呼び戻したんだ」

「まあ、悪くないんじゃない? お父さんが釣り合うって言うなら、それでいいわ」

 空見は興味なさそうに答えた。

 そう聞いて、父はあから...

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