第197章

「帰ったの?」

羽鳥空見はバイクから降りながら、小林昇太の姿を認めた。

「うん。姉ちゃん、今来たの?それとももう帰るの?」

小林昇太は親しげに羽鳥空見のそばに寄り添った。

彼は羽鳥陽の方へ顔を向けると、不機嫌そうな声で尋ねた。

「あんた、何してんだよ?姉ちゃんを引き留めて帰さないつもりか?」

羽鳥陽はため息をつき、小林昇太にゆっくりと説明した。

「お姉さんを見送ろうと思っただけだ。君が来たなら、俺はこれで失礼するよ」

そう言い残し、彼は背を向けて立ち去った。

「姉ちゃん、あいつ本当に見送ろうとしただけ?いじめてたんじゃないの?」

小林昇太は羽鳥陽の背中を睨みつけながら、疑...

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