第199章

「小林和辻先生ですか?」

松本絵里は驚きと喜びに声を弾ませた。

「よかった。どうやって連絡を取ろうか悩んでいたところなんです。空見さんが推薦してくださったのが、まさか小林先生だったなんて」

羽鳥空見は微笑んだ。

「彼は古建築業界の第一人者だからね。もし彼でも解決策を出せないなら、デザインからやり直すしかないと思うわ」

「空見さん、小林先生にはいつお会いできますか? 私の方はいつでも構いません」

絵里は興奮気味に尋ねた。

空見は少し考えてから答えた。

「明日ね。明日の午前十時に、私が連れて行ってあげる」

「はい」

絵里は素直に頷いた。

空見は少しの間沈黙した後、絵里に忠告...

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