第50章

松本絵里と高橋桜は恒信グループとの共同プロジェクトのフォローアップ中に少し問題が生じ、処理が完了した後、双方のリーダーのサインがあってこそ作業を再開できる状況だった。

佐藤グループ側では、佐藤裕也はあっさりとサインした。

しかし恒信グループ側では、サインする人が見つからなかった。

何度訪ねても、赤坂修司はいつも不在だった。

何度も探した後、松本絵里は気づいた。前回彼を出し抜いたことで、彼は恨みを抱き、これは彼女への報復なのだと。

松本絵里と高橋桜は再び恒信グループを訪れると、秘書から赤坂社長は南山の別荘でパーティーを開いていると告げられた。

松本絵里は考えた。こんな寒い日に山奥ま...

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