第51章

「お前らあほか!!赤坂修司がどんな人間かもう知ってるだろう!それなのに人里離れた場所で彼に会いに行くなんて。言っておくが、お前たちが命拾いしただけマシだ。もし何かあったら、私も終わった!」

「松本絵里、お前はいつも賢くて慎重なのに、今回はどうしたの?罠だと分かっていながら、自分から飛び込むなんて、そんなに平穏な生活が退屈だったのか?たかがプロジェクトのために自分を危険に晒して、それが価値あることだと思うのか?」

「すみません、坂田課長。私が悪かったです。もう二度としません」松本絵里はベッドに座ったまま、俯いて坂田健之の顔を見ることができなかった。

高橋桜は我慢できず、坂田健之に向かって...

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