第56章

「やあ、赤坂社長、ご機嫌いかがですか!」

ドン!と門が勢いよく開かれ、大勢の人間が中に押し入ってきた。

赤坂修司は美子と戯れていた。赤坂修司の機嫌を取るため、美子は全ての衣服を脱ぎ捨て、赤坂修司の体も美子によって一糸まとわぬ姿にされていた。

「赤坂社長、早く彼らを追い出して。人に全部見られちゃうわ……」

美子は赤坂修司の脂ぎった腕を揺さぶりながら、甘えた声で懇願した。

赤坂修司は入ってきた一団を一瞥し、見知らぬ顔ぶればかりだったため善からぬ来訪と察した。彼は丁重に言った。

「皆さん、ここは私の個人的な場所です。どうか別の湯船でくつろいでください。費用は私、赤坂修司の勘定にしておき...

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